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平成28年度

平成27年度
可有忌(平成20年5月)

『あっさり』
近江 あきら選
もめ事もなくザル法は可決され
(客)馬目さだお
退屈をしている順に切り捨てる
(客)佐藤 幸子
花道にのると優しい鬼になる
(客)西潟賢一郎
風止んでさっぱり過去を捨てて立つ
(客)潮田 春雄
反抗期想定外のバーを越え
(客)國嶋  武
黒幕のドンが見限る使い捨て
(人)中島 和子
身に覚えあって音符の並べ替え
(地)和泉あかり
策謀の蜥蜴シッポを振り捨てる
(天)門馬 えみ

『裏』
いしがみ 鉄選
台所から覗く日本がキナ臭い
(客)加藤 品子
日光月光裏も光っている菩薩
(客)津田  暹
見る角度変えて正義の裏を読む
(客)荻原美和子
栄光の裏に涙も重ねた日
(客)近江あきら
逆風に耐えた昭和の足の裏
(客)小倉 利江
B面の苦労は言わぬトップの座
(人)齊藤由紀子
ピカソの絵裏にまします超美人
(地)河合 成近
葉桜の裏で失恋記を綴る
(天)相良 博鳳


『軽い』
岩瀬 恵子選
軽薄な男の舌が良く滑る
(客)花道 歌子
プライドを軽くカリスマもてあそび
(客)竹田 光柳
人望の軽い男が吠えたがり
(客)竹田 光柳
虚を衝けばたじろぐ軽い倫理観
(客)荻原美和子
しがらみがとれれば軽いハイヒール
(客)榊原 南山
父の座が風に揺れてる定年後
(人)安藤 波瑠
背伸びして掴んだ運は軽かった
(地)佐藤 幸子
三本判気楽なかおを持っている
(天)中島 和子

『元気』
相良 博鳳選
百薬の長に寿命を支えられ
(客)中島 和子
弟子にまだ歳は見せない舞扇
(客)田中八洲志
後期高齢人間を捨ててない
(客)齊藤由紀子
逆風の日にも耐え抜く足がある
(客)近江あきら
空を切るパンチ無敵をほめそやし
(客)川崎 達海
北風に男の彫りが深くなる
(人)小林 良恵
火祭りへ若い臓器が破裂する
(地)潮田 春雄
何食わぬ顔で生きてる外来種
(天)中島 和子

『色』
中島 和子選
保護色という色をきる処世術
(客)井上 東風
色の無い手綱に老後縛られる
(客)成田 孤舟
万色を極めて黒は動じない
(客)長野建八郎
色っぽい女の道は舗装され
(客)安藤 波瑠
原色を着るもう妥協などしない
(客)島田 駱舟
純白はないアダルトな絵の具皿
(人)阿部  勲
少年に白い逃げ場を用意する
(地)久保田見乗
ふるさとの色になるまで米を研ぐ
(天)西潟賢一郎

 

 

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