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平成28年度

平成27年度
川柳文化祭1部(平成22年11月)





『蹴る』
田中 八洲志選
進学の夢を拒否する低所得
(客)篠原智恵子
捨て扶持を蹴りサムライの顔になる
(客)上村  脩
蹴鞠かも知れぬぞサッカーのルーツ
(客)安藤 紀楽
一票の恩を忘れたマニフエスト
(客)森崎 清三
耐性菌ヒト科のエゴへキックオフ
(客)布施 ちえ
逆転のロングシュートが神になる
(人)原  光生
蹴落とした先でライバル仁王立ち
(地)井上 東風
黄金の足から億を叩き出す
(天)秋山 茂子

『子ども』
石川 とく江選
子はいつか親の遮断機超えてゆき
(客)西潟賢一郎
母さんの死角が好きな反抗期
(客)岩瀬 恵子
ページ毎夢が膨らむ母子手帳
(客)川名 信政
いたいけな命は親を選べない
(客)秋山 茂子
少子化の子等は神の子お国の子
(客)米島 暁子
真っ青な空を子供は画布にする
(人)篠田 東星
宝にも重荷にもなる子を育て
(地)森崎 清三
逆境に育ちガッツな風になる
(天)遠藤砂都市

『竿』
篠田 東星選
戯画一つ竿に吊して酒に酔う
(客)潮田 春雄
日の丸を結ぶと生きた竿になる
(客)西潟賢一郎
偽善者の仮面が竿に干しきれぬ
(客)廣島 英一
赤ちゃんがいるよと竿が誇らしげ
(客)加藤ゆみ子
竿磨くたびに釣果を太らせる
(客)上村  脩
旗竿に乗ると日の丸上機嫌
(人)潮田 春雄
ペテン師の竿が疑似餌をおどらせる
(地)岡部 美雄
燃え尽きるまで旗竿を振る正義
(天)篠崎 紀子

『辛抱』
阿部 勲選
石の上三年時に置いてかれ
(客)河合 成近
初心者の指導忍耐強くなる
(客)小山しげ幸
蒸発をしたい日もあるマスオさん
(客)安藤 紀楽
九条が喧嘩は駄目と言っている
(客)小倉 利江
国会の喜劇笑いを我慢する
(客)森崎 清三
平成のおしん不況が飼育する
(人)小倉 利江
老いの樹の細さ弱さを飼い馴らす
(地)小林 良恵
座禅終え五欲がどっと沸いて出る
(天)廣島 英一

『澄む』
米島 暁子選
満天の星にロマンが澄み渡る
(客)篠崎 紀子
森へ来て透明感を吸い上げる
(客)潮田 春雄
ライバルの澄んだ瞳に救われる
(客)藤 あかね
よく澄んだ乳房を含む天使の瞳
(客)岡部 美雄
澄んだ目で写経の筆へ正座する
(客)岩田 笑酔
澄む川に心の憂さを笑われる
(人)上村  脩
いい奴で心に濁りなどはない
(地)杉山 太郎
献体と書く遺言へ空が澄み
(天)小倉 利江

『税』
堀井 勉選
ご破算で年金からもむしる税
(客)廣島 英一
物納の土地が市民の森に化け
(客)堀江 加代
税金をちゃんと払ってから言って
(客)斉藤 弘美
稼ぐほど脱税したくなるらしい
(客)徳田 正幸
金持ちになると税金出し渋る
(客)長谷川路水
天引きにすれば税金よく落ちる
(人)藤本 幸雄
脱税が申告漏れと変わる闇
(地)篠崎 紀子
税金にストローを差す天下り
(天)原  光生

『素朴』
竹本 瓢太郎選
のり弁へ昭和の味を染みこませ
(客)五十嵐淳隆
冬至の日母はやっぱりカボチャ煮る
(客)近江あきら
里山に生きてブレない飯茶碗
(客)荻原美和子
妻だけを愛し男の第二章
(客)永井 静佳
我が儘な自給自足へ満たされる
(客)花井ようこ
ひらがなで書く母の字があたたかい
(人)木崎 栄昇
無骨さが父の背中に貼ってある
(地)上田 健太
終章は妻の手を取り懺悔する
(天)米島 暁子

『旅』
北山 蕗子選
四コマの先は気楽な独り旅
(客)五十嵐淳隆
幻の地酒と出会う気まま旅
(客)いしがみ鉄
パノラマの地図が呼んでる旅ごころ
(客)大戸 和興
望郷の念やみ難い北帰行
(客)増田 幸一
山頭火真似て弊衣の旅しぐれ
(客)廣島 英一
故郷へ心の鍵を開けに行く
(人)川名 信政
海鳴りを終点で聴く北の旅
(地)古市紗千子
ローカルの旅円空に出逢う秋
(天)松岡恵美子

 

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