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平成28年度

平成27年度
可有忌(平成25年5月)




『五分五分』
生井澤 昇選
引き分けの勝負に双子の母安堵
(客)大野 征子
水のように引き分けのまま添い遂げる
(客)浅見 心象
迷い道天秤棒が動かない
(客)香取さくら
伯仲で敵の手の内読み切れず
(客)廣島 英一
極論を足して二で割る妥協案
(客)平蔵  柊
双方の名で合併をする社名
(人)大戸 和興
和して同せず日の丸の白と赤
(地)願法みつる
対局の互角は部屋も押し黙り
(天)中島 和子

『立派』
宮内 みの里選
野暮用に捨て身で当たるノンキャリア
(客)長谷川路水
札束に頭は下げぬ馬の骨
(客)西潟賢一郎
堂々と青い主張を押し通す
(客)いしがみ鉄
神の手と言われ誇れる名外科医
(客)國嶋  武
コツコツとくずれぬ積み木積み上げる
(客)國嶋  武
匿名でそっと貧者の火をともす
(人)廣島 英一
息切れは知らぬ社長の菜っ葉服
(地)廣島 英一
復興へ未来地図画く若い志士
(天)小倉 利江

『消す』
木崎 栄昇選
砂に書く相合傘も波に消え
(客)權守いくを
錆止めを塗り老醜に蓋をする
(客)荻原美和子
返信へ糸のたるみを消しておく
(客)井上 東風
離婚印絆の切れる音がする
(客)大野 征子
灯を消せば武者人形が喋りだす
(客)和泉あかり
プライドは捨てたケアハウスの蛇口
(人)佐藤 幸子
残照の海に未完の絵が沈む
(地)篠崎 紀子
半眼で雑念を消す結跏趺坐
(天)上村  脩

『紙』
平蔵 柊選
五線紙に盛るメロディーが歯切れよい
(客)荻原美和子
百選の水の命を掬う和紙
(客)上村  脩
春光の障子に眠り誘われる
(客)村田 倫也
公印で横柄な紙にと替わる
(客)小山しげ幸
発想が白紙の上を歩き出す
(客)堀井  勉
たかが紙されど紙幣という重さ
(人)大野 征子
紙の花飾る倦怠期を飾る
(地)西潟賢一郎
薄紙を剥がす介護へ愛を積む
(天)永井 静佳

『許す』
篠崎 紀子選
永々の無音飲み込む義理と愛
(客)願法みつる
人間を許すと風がやわらかい
(客)米島 暁子
すきま風なれど承知の胸開く
(客)願法みつる
粉飾の許容範囲を模索する
(客)廣島 英一
闇汁の具材笑って認め合い
(客)中島 和子
懺悔して平伏の頬泪這う
(人)大野 征子
コンパスの回る範囲で遊ばせる
(地)新井千恵子
Uターン捨てた故郷の灯に折れる
(天)西潟賢一郎

 
        

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