ようこそ川柳人協会へ
 

平成28年度

平成27年度
川柳文化祭誌上大会(平成26年11月)


『門』
斉藤 由紀子選
企業戦士の門灯が冷えている
(客)浅見 心象
門前の小僧もスマホ放さない
(客)藤井 史朗
錯覚の門で溺れた夏帽子
(客)中川 洋子
コピー機がペラペラ喋る門外秘
(客)小原 正路
おひとりの門扉にバラをからませる
(客)渡辺  梢
就活へ開かずの門が多すぎる
(人)四分一周平
きみの門わたしの門も雪が降り
(地)山口  幸
校門を出ると少女の海がある
(天)花井ようこ

『野望』
あきた・じゅん選
女房にすなおにはいと言わせたい
(客)藤原 紘一
マドンナを何が何でも妻にする
(客)柏原 夕胡
婚活に年の差婚を賭けている
(客)小松 和男
空を飛ぶ夢を捨てない蝸牛
(客)篠田 東星
引き出しの奥で眠っている野望
(客)三宅 保州
飼い犬と舐めてた秘書の下剋上
(人)三上 武彦
一度だけ我が家の天下とりたいな
(地)坂元  稔
宇宙まで行って見たいとランドセル
(天)柳  慶子

『ゆるむ』
平蔵  柊選
団欒へ鎧を脱いだ笑い声
(客)宮内みの里
降れば土砂降り天地の箍ゆるむ
(客)宮本彩太郎
原点に戻りゆった手を洗う
(客)有澤 嘉月
おひとりの椅子でのどかな股関節
(客)渡辺  梢
酒二合今日一日のゴムが伸び
(客)広田 悦子
光り見た途端埴輪の目がゆるむ
(人)松山 芳生
どっちからゆるむか知れぬ夫婦ネジ
(地)五十嵐淳隆
天敵がなくて飛ばない鳥になる
(天)三上 武彦

『酔う』
潮田 春雄選
ありのまま酔うと椅子から遠くなる
(客)荻原 鹿声
幻想に酔わせ独裁者の奇術
(客)坂野 照明
酔いつぶれ桃源郷の草枕
(客)上原  稔
禅譲の椅子へ影まで酔い痴れる
(客)廣島 英一
自画自賛酔って候白い嘘
(客)金子 育司
陰陽を踏まえ講義に入る忘我
(人)大河原信昭
島国が酔って候たらい舟
(地)願法みつる
バッカスの唇借りて言う本音
(天)加藤ゆみ子

『らくらく』
大野 征子選
手土産で後生楽する天下り
(客)廣島 英一
ノウハウを知って気軽な脳になる
(客)佐藤 晴江
媚びはせず人ひとヒトについて行く
(客)篠ア 紀子
蛇口からお湯が出てくる平和論
(客)原  光生
SUICA手に木偶も目的地に行ける
(客)西潟賢一郎
カスミ草万能キャラを発揮する
(人)渡辺  梢
漁夫に利へ近道を行く土踏まず
(地)上村  脩
満たされて三角形が円になる
(天)三浦  憩

『立派』
中西 隆雄選
華やかに咲き散り時を心得る
(客)荒巻  睦
宣誓の右手が天を突き抜ける
(客)篠ア 紀子
惜しまれて世を去る人の透明度
(客)増田 幸一
驕らずに未完の心いつも抱き
(客)坂野 照明
正論のペンが掟に風を入れ
(客)荻原美和子
神の手を驕ることなき自然体
(人)秋山 茂子
勝者たる誇り誤審をクチにせず
(地)西潟賢一郎
矍鑠とバラ〇〇本の誕生日 (天)佐瀬 貴子

『ルール』
田中 寿々夢
縄張りの線を引いてる蝸牛
(客)新井千恵子
左遷地の掟が都会派を嬲る
(客)西潟賢一郎
妻が持つルールに時候などは無い
(客)木崎 栄昇
ルールない夫婦で鱗乾ききる
(客)篠ア 紀子
六法のグレーゾーンにたかる虫
(客)中島 通夫
独裁のルール渇いた街にする
(人)上村  脩
遺伝子の森で崩れてくるルール
(地)山口 早苗
勝利者のルールためらい傷はない
(天)西潟賢一郎

 

 

Copyright (C) Senryujinkyoukai All Rights Reserved.