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平成29年度

平成28年度

平成27年度
川柳文化祭誌上大会


『しぶとい』

山内 郁代選
綱引きのあと5センチが動かない
(客)中尾 憲子
崩れても崩れてもまだ児の積み木
(客)井上京一郎
しぶとくてちょっと時代に背を向ける
(客)香川 保子
反戦歌いざしたたかにしなやかに
(客)横村 華乱
葬儀屋を待たせ梅にも桜にも
(客)伊藤 我流
一本の藁にすがって浮き沈み
(人)馬場 美昭
タンポポの笑顔踏まれても摘まれても
(地)増田 幸一
飴も鞭も北の狂気に通じない
(天)芦田 鈴美

『すっきり』
駒木 香苑選
刷新の人事で晴らす黒い霧
(客)竹田 光柳
光もの外して老いを軽くする
(客)渡辺  梢
定年日無事故の背広脱ぎ捨てる
(客)織田 順子
柵を諭す法話に解かされる
(客)三田地輝億
見える化へ襟を正した風通し
(客)大野 征子
四面楚歌覚悟言いたい事を言う
(人)平蔵  柊
喉越しのビール胃袋まで洗う
(地)磯 洋一郎
完膚なきまで論客が論破する
(天)宮本彩太郎

『刹那』
福井  勲選
似た人に動悸スクランブルの戯画
(客)佐瀬 貴子
幽玄の刹那を舞うて薪能
(客)上野 悦子
誤操作のワンクリックで金が消え
(客)白瀬 白洞
邯鄲の夢と語らう墓参り
(客)岩田 康子
喉越しの値千金岩清水
(客)願法みつる
眼裏に閃光消えぬ原爆忌
(人)西松 忠義
花火師の絵心天の窓飾り
(地)南川 哲夫
いなびかり一瞬遠い日の疼き
(天)竹中たかお

『底力』

堀江 加代選
平成に残る昭和の底
(客)大戸 和興
人脈の真価が活きる崖っぷち
(客)駒木 香苑
背水の陣逆風をはね返す
(客)上村  脩
復興の土地に漲るエネルギー
(客)権守いくを
メイドインジャパン地球の裏も行く
(客)白子しげる
叩かれる度にいや増す底力
(人)樫村 日華
風評を蹴って今年も稲を刈る
(地)渡辺  梢
朽ちそうで朽ちない老樹の根の力
(天)佐瀬 貴子

『叩く』
佐藤 孔亮選
夕立をドラマーにするトタン屋根
(客)三上 武彦
関西がオレンジ色を拒絶する
(客)離らっくす
居眠りの海馬へノック欠かさない
(客)渡辺  梢
シンバルを一回鳴らし役を終え
(客)峰岸 照海
叩いたら西瓜は赤い音がする
(客)三浦 武也
雨が窓叩いて名前思い出す
(人)橋本 勝三
叩くのは悪いと知っていて叩く
(地)竹口 清信
叩く肩あって幸せだと思う
(天)伊藤 我流

『地下鉄』
織田 順子選
オアシスをメトロが繋ぐ都市砂漠
(客)宗吉みちお
ミサイルが来たら地下鉄とはジョーク
(客)樫村 日華
世界中地下鉄網で結ぶ夢
(客)竹田 光柳
地下鉄で子供やっぱり窓を向き
(客)永井河太郎
掘り下げてメトロが創るラビリンス
(客)守屋不二夫
地下鉄に乗る百態の客の夢
(人)武田 香風
メトロ出て街には街の風の色
(地)柳沢 和枝
地下鉄と海底結ぶ未来絵図 (天)市田 鶴邨

『束の間』
廣島 英一選
虹はすぐ消える脇見は許されぬ
(客)五十嵐 修
おかぼれの癖つけさせた競馬ラボ
(客)南澤たかお
束の間のドラマへドミノ積み続け

(客)小倉 利江

ひとときの積み木くずしの愛でした
(客)栗林むつみ
一生の儚さ荼毘の火が揺れる
(客)齋藤由紀子
一瞬の虚ろに呪縛かけられる
(人)大野 征子
人生のピーク所詮は絵空事
(地)中西 隆雄
宙乗りの足が浮世をちと忘れ
(天)願法みつる

 

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