ようこそ川柳人協会へ
 

 

川 柳 人 協 会 会 員 の 作 品 か ら

川柳は課題を与えられて作品を作ることが多く、ことに句会や大会ではほとんどが課題を与えられて作句の机に向かうことになります。今回は課題を中心にした協会員の作品を紹介致しますので、そこから川柳の一つの側面を理解していただきたいと思います。作品は平成22年に行なわれた川柳人協会主催による句会・大会・誌上大会のものです。

各題からそれぞれ5句ずつを抽出致しますが、上位の作品ということではなく、課題吟の面白さを伝えると思われる作品を選んでみました。

川柳忌(9月23日 蔵前・龍宝寺)

 

「 線 」
島田 駱舟選
直線の一鞭馬が風になる
堀江 加代
不動産屋の線引きはぬかりない
中島 和子
ホームレスに運命線を笑われる
佐藤 孔亮
横線に並ぶと誰か走り出す
平蔵  柊
ごね得が国境線を舐めにくる
長野建八郎

「リズム」
加賀谷三帆選
飴切りのリズムが覇者の胸にある
小金沢綏子
間延びしたリズムで踊る消費税
阿部  勲
人間のリズムで空ける手動ドア
太田ヒロ子
点滴のリズムで老いが生かされる
上村  脩
手拍子で親子が唄う童歌
長谷川路水

「ゆるい」
いしがみ鉄選
速球をスローボールの後に投げ
國嶋  武
瀬戸際のゆるいジョークに狼狽える
荻原美和子
太陽のキスに崩れる雪の精
小倉 利江
軟投に力んだバット空を切る
近江あきら
流行る気へスローカーブのアカンベー
島田 駱舟

「浮く」
竹田 光柳選
二つ三つ浮いた話も足す自伝
上田 健太
大臣を替え支持率をアップさせ
安藤 紀楽
天と地の狭間で浮いた高齢者
金子美知子
島国の軽さ政治も人も浮き
齊藤由紀子
えこひいき人間性が浮き上がる
永井 静佳

「記憶」
川俣 秀夫選
底無しの記憶妻には逆らわず
島田 駱舟
人間の怖さは鬼が知っている
米島 暁子
金銭が絡むと記憶力冴える
いしがみ鉄
鬱の字が書けて安堵の記憶力
竹田 光柳
愛された記憶を消した手切れ金
大野 征子

 


Copyright (C) Senryujinkyoukai All Rights Reserved.